「転職エージェントを利用したいけど、正しい使い方がわからない」
「転職エージェントをうまく活用できるか不安」
こんな悩みを抱えていませんか?
実は、ちょっとしたポイントを押さえるだけで、転職エージェントを使いこなすことが可能です。
この記事では、転職エージェントの利用手順や活用テクニックを、はじめての方にもわかりやすいように、9つのステップに分けて解説していきます。
記事を読み終えると、転職エージェントの実践的な活用方法を知ることができますよ。
転職エージェントってどうやって利用すればいいんですか?
確かに初めてだと、よくわからないよね。
9STEPで詳しく解説するよ。
エージェント利用の流れ9STEP
まず最初に、転職エージェントサービスの全体的な流れを確認しておきましょう。
一般的に転職エージェントを利用した転職は、概ね以下のような流れで進んでいきます。
Step1.事前準備
Step2.登録
Step3.日程調整
Step4.面談
Step5.求人紹介
Step6.選考対策
Step7.エントリー・選考
Step8.内定
Step9.退職・入社
会員登録から入社までにかかる期間は、2~6ヶ月程度と言われています。
期間の幅は、個人の経歴や希望条件にもよりますが、転職エージェントを正しく使えるかどうかによっても大きく変わってきます。
転職エージェントを活用した効率的な転職活動を行えるよう、各ステップの詳細と押さえるべきポイントを確認していきましょう。
STEP1:事前準備
まずは、転職エージェントに登録する前に、希望する条件を一度整理しておくといいです。
というのも、どういった転職先を希望しているのかを転職エージェントに正確に伝えることが、今後転職エージェントから効果的にサポートを受ける鍵になるからです。
転職エージェントは転職者の希望やキャリアをもとに、最適な求人を紹介してくれるサービスです。
少しでも条件に合った求人を紹介するため、登録フォームや面談を通して、転職理由や希望条件は深掘りして聞かれることになります。
その準備として、事前に希望条件をまとめておけば、エージェント側に自身の考えている転職像を迷いなく伝えられます。
その結果、エージェントもスムーズに求人の紹介を行うことができるのです。
転職エージェント登録後は忙しくなるので、事前にチェックしておくことをおすすめします。
STEP2:登録
事前準備が済んだら、さっそく転職エージェントの登録に移りましょう。
転職エージェントを利用するには、まず最初に会員登録が必要になります。
ほとんどの場合、登録は公式サイトやアプリにある登録フォームから行います。
記入する内容は、概ね下記の通りです。
- 氏名、年齢、住所、学歴などの基本情報
- 現職の職種と業種
- 職務経歴
- 転職で希望する条件(業種・職種、勤務地、年収、転職時期など)
登録フォームに従って入力していくだけで、10〜15分程度で終わります。
誰でも簡単にできますが、以下の点には注意しましょう。
なるべく詳細に入力する
登録する際には、職務経歴や転職の希望条件などをしっかり詳しく書くべきです。
事前にこちらの状況をエージェントに伝えることで、エージェントとの面談がスムーズに進みます。
登録後はじめての面談では、現在の状況や転職理由の確認などが行われます。
もしフォームに詳細な情報まで盛り込んでいれば、それらの確認事項のヒヤリングが効率的に行われるため、有意義な面談となります。
希望条件を最初にきちんと入力することで、コミュニケーションコストが抑えられ、本質的な転職活動の方針の相談などにより多くの時間を割くことができるのです。
エージェントも他の転職希望者を担当しており、時間も限られています。
お互いの時間を有意義に使うためにも、登録時から入力内容に気を配りながら進めていきましょう。
STEP3:日程調整
登録フォームを送信すると、登録したメールアドレス宛に登録完了メールが届きます。
その後、およそ1週間以内に面談に関する連絡があるので、日程の打ち合わせをしましょう。
なお、面談可能日時はエージェントごとに異なります。
平日の19時台・土曜日対応可のエージェントが多いですが、中には日祝対応可能のエージェントも存在するので、自身のルーティーンに合ったエージェントなのかを登録前に確認しておきましょう。
あたしは土曜日が比較的開いています。
土曜日でも対応してくれるエージェントはいるから探してみるといいよ。
STEP4:面談
エージェントとの面談では、担当となったキャリアアドバイザーと、主に下記の点について踏み込んだ話をします。
- 現在の転職市場について
- 自身の市場価値の確認
- 経歴や現在の業務の確認
- 転職時期の確認(いつ頃までに転職したいのか)
- 今回の転職において重視すること(年収、業務内容など)
いずれも今後の転職活動を左右する重要な内容ですので、以下のポイントを踏まえた上で臨みましょう。
見栄を張らずに正直に伝える
面談は、正直に答えるようにしましょう。
これは、エージェントとの信頼関係を築き、適切な転職支援を受けるためです。
転職理由など言いにくいことも正直に伝えることで、担当者はそれを考慮した求人紹介をしてくれます。
適切な転職先を見極めてもらうために、自分のことをしっかりと理解してもらうことが重要です。
ただし、ネガティブな内容を伝える際は、言い方を工夫した方が印象は良くなります。
例えば、「今の職場を辞める理由」は、「次の職場に求める条件」に直したほうが、転職に対して前向きに聞こえます。
あくまでも「次の職場選びに役立つ情報」として伝えることで、エージェントに転職への意欲を示しましょう。
STEP5:求人紹介
面談の結果をもとに、エージェントから求人の紹介をしてもらいます。
早ければ面談の直後にまず数件紹介されますが、転職活動の進捗状況や希望条件の変更にあわせて、面談後でも適宜、求人を紹介してくれます。
また、応募するか否かはだいたい1週間以内に回答するのが通常ですので、しっかりと考えて決めることができます。
求人を断る場合は理由まで伝える
もし、紹介された求人が希望に沿わない場合は、単に断るだけではなく、「なぜその求人に応募しないのか」まで説明するとよいです。
求人を断る理由を伝えることで、あなたが転職において何を重視しているかをエージェントに改めて伝えることができます。
実は、断る求人が多い場合には、あなたの希望条件がエージェントに正確に伝わっていない可能性もあります。
エージェントが希望条件を勘違いしてしまっているため、あなたの希望にミスマッチした求人ばかり紹介され、一向に応募する求人が見つからないという悪循環にはまってしまいます。
これは、あなたにもエージェントにも良くないです。
お互いに時間を浪費することになります。
なので、求人に応募しない理由をきちんと伝え、希望条件を明確にすることで、エージェントがあなたの希望条件に近い求人を探しやすくしましょう。
エージェントにあなたの転職への価値観を積極的にフィードバックして、効率的に転職活動を進めていきましょう。
STEP6:選考対策
応募する企業が決まったら、応募書類の作成や面接対策に移ります。
僕が紹介しているエージェントでは、履歴書や職務経歴書の添削、模擬面接などを行ってもらえるので、積極的に利用しましょう。
転職エージェントはたくさんの転職を支援しているので、企業ごとに最適なアプローチの仕方を熟知しています。
もちろん、あなたが応募しようとする企業のこれまでの選考内容や採用・不採用の理由、求人担当者の詳細などを把握しています。
そういったデータをもとにしたアドバイスを受けることで、自分一人で対策するよりも効果的な選考対策を講じることができます。
担当のエージェントと協力して、企業ごとに合わせた選考対策を行いましょう。
STEP7:エントリー・選考
履歴書や職務経歴書が仕上がったら、実際に求人への応募を開始します。
エージェントを通して応募するため、書類選考の合否もエージェントから伝えられるという流れです。
さらに、書類選考に受かった後は、面接に進むことになります。
面接の日程調整は、エージェントが利用者の都合を企業側に伝えて調整してくれますので、希望の日時を伝えるといいです。
面接のフィードバックを受ける
選考が進むにつれて面接回数が増えていきますが、面接終了後は必ずフィードバックをもらいましょう。
というのも、企業側の印象を聞くことで、自身の面接を客観的に分析できるからです。
通常、自分が企業の選考でどのように評価されたかを知ることは不可能です。
書類選考や面接で企業側が危惧しているポイントがあっても、自力で気付くことは難しいでしょう。
ですが、フィードバックを受けることで、それが可能になります。
企業側の評価を分析し、今後の課題や修正点を洗い出しましょう。
そして、次の面接でよりよいパフォーマンスにつなげていきたいです。
面接後のフィードバックがもらえるのも、転職エージェントを活用する大きなメリットの1つなので、ぜひ活用しましょう。
面接の評価ってなかなか聞けないから、受けたら必ず聞くようにしますっ!!
自分では気付かないところもわかったりするので、ぜひ利用して次回に生かしたいね。
STEP8:内定
しっかり面接で実力を発揮し、無事内定が決まったら、承諾するか否かを担当アドバイザーに伝えます。
内定を受ける場合は、入社に向けての手続きに移りますが、ここでも転職エージェントのサポートを受けることができます。
具体的なサポート内容は下記の通りです。
- 内定通知書・労働条件通知書のチェック
- 年収の代理交渉
- 入社日程の調整
特に、年収の交渉は自分から言い出しにくい方も多いかと思います。
そんなときは、キャリアアドバイザーに相談するのが得策です。
担当のアドバイザーが求職者と企業の間に立って、交渉してくれます。
第三者のアドバイザーが間に入ることで、無用なトラブルを避けることができます。
辞退する場合はどうすればいい?
内定を辞退する場合は、遅くとも1週間以内に担当アドバイザーにその旨を伝えます。
その際に気をつけることは、辞退する理由と謝意をきちんと伝えることです。
そうすることで、次にサポートを受けるときに、より自分に合った求人を紹介してもらいやすくなります。
辞退する意志だけ伝えたり、礼儀を欠いた伝え方をすると、エージェントとの関係が悪化する可能性もあるので気を付けましょう。
STEP9:退職・入社
転職活動において忘れてはならないのが退職手続きです。
一般的には下記の流れで進めていきます。
- 退職の意思表示(退職の1~2ヶ月前)
- 退職交渉
- 退職届を提出
- 業務の引継ぎ
- 退職
特に退職交渉はトラブルのもとになりやすいので注意が必要です。
上司からの引き止めや引継ぎのタイミングなどで、予定より遅れてしまう可能性もあります。
もし一人で進めるのが難しそうなら、キャリアアドバイザーに手伝ってもらいましょう。
退職届の書き方や、円満な交渉の進め方についてアドバイスをもらうことができます。
転職エージェントを最後まで活用して、より働きやすい職場を手に入れましょう。
転職エージェントを使うときの注意点
ここまで紹介してきた利用手順に従えば、転職エージェントを使った転職活動は概ね問題なく進むでしょう。
ですが、転職エージェントを使うにはいくつか注意点があります。
最大限に転職エージェントのメリットを享受するためにも下記の2点に気を付けましょう。
スピーディな連絡を心掛ける
転職エージェントとの電話やメールなどのやり取りは、スピーディに行うように心掛けましょう。
その理由は、応募企業の信頼を損なわないようにするためです。
エージェントはあくまで利用者の代理として、選考手続きや面接の日程調整を行ってくれています。
したがって、エージェントへの連絡が遅れることはすなわち、応募企業への対応が遅れることを意味します。
その結果、企業側の評価が落ち、信頼が失墜することにも繋がりかねません。
応募企業に意欲を示すためにも、普段からこまめな連絡・返信を心掛けましょう。
複数の転職エージェントに登録する
転職エージェントに登録する際は、複数のエージェントに登録するのが一般的です。
なぜなら、各エージェントを比較することで、どのエージェントが自分に合っているかを見極めることができるからです。
エージェントを利用した転職を成功させるためには、自分と相性の良いキャリアアドバイザーのサポートが不可欠です。
その見極めに最も適しているのが、複数の転職エージェントに登録するという手法です。
エージェント同士を実際に比較してみることで、自分の考えや希望を理解してくれるエージェントがわかります。
初めてなので、キャリアアドバイザーと相性があっているのかわからないです!!
何人かアドバイザーと面接してみると、どこがいいのかよくわかるよ。
まとめ
- 転職エージェントのおおまかな流れは共通
- 担当者との連絡はこまめに行おう
- 自分と相性の良いエージェントを見つけよう
この記事では、転職エージェントの利用手順についてまとめてみました。
登録するだけで、転職活動において一貫したサポートを受けられることをご理解いただけたでしょうか。
一人での転職活動が不安な方の強力な味方である転職エージェント。
ぜひ有効活用して、理想の転職を掴み取りましょう。