「簿記ってよく聞くけど、どんな資格なの?」
こんな疑問を持つ方も多いと思います。
今回は、そんな方に簿記2級の魅力をお伝えしていきます。
実際に簿記2級に合格している僕が、簿記2級を取った後の将来像まで描けるように、この記事を書いています。
もし、あなたが簿記2級を取ろうかと迷っているなら、ぜひこの記事を読んでほしいです。
この記事を読み終えると、簿記2級がなぜ人気資格なのかがわかります。
簿記2級ってよく聞くけど、どんな資格なんですか?
簿記2級は人気資格だよ。
幅広い人に役立つ資格なんだ。
前提:日商簿記を受けよう
簿記検定といっても、様々な資格があります。
同じ「簿記」という名前でも内容やレベルが違います。
これらの中で、最も社会的評価が高いのが日商簿記検定です。
高校生・専門学校生でなければ、日商簿記検定を目指すことをオススメします。
このページでは、日商簿記2級を前提に話を進めていきます。
日商簿記 | 全経簿記 | 全商簿記 | |
---|---|---|---|
主催者 | 日本商工会議所 | 全国経理教育協会 | 全国商業高等学校協会 |
受験者層 | 社会人 大学生 | 専門学校生 | 商業高校生 |
いろんな種類があるんですね!
まつりちゃんなら、日商簿記を目指すべきだね。
簿記2級とは?
概要
経営管理に役立つ知識として、企業から最も求められる資格の一つ。
日本商工会議所HPより
簿記2級は、経理の仕事にもっとも役立つ資格です。
中小企業で使う知識が多いので、中小企業ではたらく経理の方には、特にオススメな資格です。
このことから、採用条件として「簿記2級保持者」を条件とする企業も多く見受けられます。
また、簿記は経理などの職種の方々みならず、社会人全般に人気のある資格です。
決算書が読めるようになるために、ビジネスマンの一般常識として簿記を身に付ける方もたくさんいます。
2020年12月よりネット受験が開始され、随時受験可能になったため、より幅広い層が受験する資格になりそうです。
簿記2級と簿記3級の違い
簿記2級の下位資格として、簿記3級も有名です。
違いは下の図にまとめていますが、就職、転職の際に履歴書に記載できるレベルとして一般的なのは簿記2級からです。
せっかく簿記検定を受けるなら2級までチャレンジしましょう。
もちろん、勉強は3級から始めるのがベストです。
受験も3級を取得してから、2級を受験するのが一般的です。
(なかには、3級と2級を同時に受験する方もいます。)
3級 | 2級 | 1級 | |
---|---|---|---|
受験資格 | 特になし | ||
試験科目 | 商業簿記 | 商業簿記・工業簿記(原価計算を含む) | 商業簿記・会計学・工業簿記・原価計算 |
特徴 | ・会計系資格のすべての基礎を学べる ・すべてのビジネスパーソンが身に付けておくべき「必須の基本知識」 | ・求人の応募資格として設定する企業が多数 ・企業から最も求められる資格の一つ | ・公認会計士などの国家試験への登竜門 ・税理士試験の受験資格が得られる |
企業規模 | 零細企業及び個人事業主 | 中小企業 | 大企業 |
試験時間 | 60分 | 90分 | 合計3時間 ※商業簿記・会計学90分 工業簿記・原価計算90分 |
合格点 | 70%以上 | 70%以上 | 70%以上 ※ただし1科目でも40%未満があれば不合格 |
試験日 | 6月第2日曜日 11月第3日曜日 2月第4日曜日 ネット試験は随時実施 | 6月第2日曜日 11月第3日曜日 2月第4日曜日 ネット試験は随時実施 | 6月第2日曜日 11月第3日曜日 |
受験料 | 2,850円 | 4,720円 | 7,850円 |
合格率 | 50%前後 | 20%前後 | 10%前後 |
難易度 | ★ | ★★ | ★★★★★ |
勉強時間 | 100h程度 | 300h程度 | 600h程度 |
備考 | (3級保持者を仮定) | (2級保持者を仮定) |
資格取得のメリット
- 就職、転職に有利
- あらゆるビジネスシーンで役立つ
- 決算書から企業の経営状態がわかるようになる
簿記2級は就職、転職に有利な資格として有名です。
大学生や経理への転職を考えている方にはオススメです。
また、あらゆるビジネスシーンで役立つことから、幅広い職種で、転職の際に有利になると言われています。
一般教養があると判断する材料として捉えられるのです。
こんな方にオススメ
- 経理・財務担当者
- 投資家
- 経営者
- 営業担当者
- 個人事業主(フリーランス)
- 就職・転職を考えている方
- 公認会計士や税理士などの難関国家資格を目指す方
これまでも述べたとおり、簿記2級は経理担当者に役立つのはもちろんのこと、様々な職種の方に役立ちます。
粗利を重視する営業マンや取引先の経営状態を知りたい経営者、確定申告を自分でやりたいフリーランスなどには役立つ資格です。
また、すべての会計系資格の基礎となる資格ですので、簿記2級の知識を発展させて難関試験に挑む方も多いです。
わたしみたいに経理ではたらく人だけじゃないんですね?
ビジネスの基礎を学ぶのに、最適な資格なんだ。
幅広い人にメリットがあるよ。
費用と勉強期間
費用
・独学
→10,000〜20,000円
・スクール受講
→40,000~100,000円
独学で勉強する場合にはテキストの購入のみになるので、安く済ませることができます。
一方、スクールを受講する場合には、学校ごとに金額は異なりますが、4〜10万円が相場となります。
勉強期間
- 3〜6ヶ月
3〜6ヶ月が標準的な勉強期間です。
どのくらい簿記2級の勉強に時間を費やせるかによって幅があります。
一般的に300時間の勉強時間が必要だと言われていますので、ご自身の勉強時間を考慮して勉強期間を考えると良いです。
取得後の到達レベルと活躍の場
- 決算書の用語が理解できるようになる
- 正しく帳簿をつけられるようになる
- 経営状況を把握できるようになる
- 数値を用いて分析ができるようになる
- 経理・財務担当者
- 管理職
- 経営者
- 投資家
簿記2級を勉強することで、決算書に書かれている「営業利益」や「減価償却費」といった専門用語が一通り理解できるようになります。
また、経営状態などの分析もできるようになるため、企業から重宝される人材になれるでしょう。
特に、管理職として、会社全体や部署内の管理を行うにあたっては、取っておいて損はない資格と言えます。
経理の管理職では、最低限、簿記2級は必要だと思って間違いないでしょう。
次に目指すべき資格
簿記2級を取得できたら、他の資格にもチャレンジしてレベルアップを図るのもオススメです。
まとめると下記のようになります。
- 簿記を極めたい方向け
- 簿記1級
- 建設業経理士
- 税理士
- 公認会計士
- グローバルに活躍したい方向け
- TOEIC
- USCPA
- 経理で必要なPCスキルを身に付けたい方向け
- ITパスポート
- MOS
- 幅広い知識を身につけたい方向け
- 社会保険労務士
- 中小企業診断士
簿記2級は、会計系資格の入門資格として位置づけられているため、他の資格へステップアップさせるのも良いでしょう。
また、英語やITスキルとの相性はよく、これらを組み合わせることによって箔をつけることができます。
ぜひチャレンジしてみてください。
わたしすごい人になっちゃうかもですーっ!!
努力すれば、必ずなれるよ。ファイト♪
まとめ
- 幅広い職種で人気な資格
- 簿記2級まで取るべき
- 就職や転職に有利
- 幅広い活躍の場がある
- 他の資格との相性も良い
この記事では、簿記2級についてまとめてみました。
簿記2級が人気資格として長い間上位に位置している理由をおわかりいただけたでしょうか?
簿記2級は取っておいてまず損はない資格であると言えます。
ぜひ、みなさんもチャレンジしてみてください。